224 Journal

224 JOURNAL Vol.86 – 新たな出会いと産地への想い

 

気がつけば2023年も1ヶ月がすぎ、早くも2月のジャーナルです。

昨年暮れ、久しぶりに224porcelainの辻さんとも対面した嬉野視察で、直接お話を聞いてきたので、
今回は2022年の振り返りインタビューをお届けしたいと思います。

 

−− お会いするのは、佐賀県立美術館で開催された10周年記念の展覧会以来でしょうか
2022年もお忙しかったと思いますが、辻さんにとってどんな一年でしたか?

毎年思うことですが、本当に一年があっという間で忙しかったです。

3月にアートイベント「吉田皿屋ひかりぼし」、8月には224porcelain 10周年記念の展覧会を開催しました。
9月の西九州新幹線開業に合わせ、記念品の箸置きの制作があったり、
10月初めには二度目の「吉田皿屋ひかりぼし」開催と、イベントごとが多かったですね。

全国の職人やデザイナー・プロデューサーと、ものづくりをしたいユーザーをつなぐプラットフォーム
「TSUKURIBA」のプロジェクトで制作した猫の豆皿や、
日本香堂によるフレグランスブランド「Yohaku」と睡眠時の快適性をサポートする
「NEUTRALWORKS.」がコラボレーションしたバナナの形のアロマストーンなど、
商品開発依頼もたくさんいただき、まだお披露目できない進行中の案件がいくつもあります。

 

−− 2022年後半は海外にも行かれていましたね

佐賀県の事業でお声がけいただいて、
10月半ばにはフィンランド(「辻 諭 のフィンランド紀行」参照)
12月にはタイへ行ってきました。

コロナ禍で出張に行く機会もなくなっていたので、久しぶりの海外でした。
どちらも超過密スケジュールでしたが、現地でしか感じられない貴重な体験ができたと思います。

 

−− 10周年記念の展覧会を開催したことで「最新のデジタル技術を取り入れた新しい焼きものづくり」として注目され、
取材を受けることも増えたのでは?

そうなんです。
タイのバンコクとチェンマイで講演する機会があり、
10年かけて224porcelainが取り組んできたものづくりについてお話させていただきました。

11月に長崎で開催された「出島組織サミット」(新たな価値創造に取り組む部署やチームを
「出島組織」として認定し、知恵やヒントを共有する集会)にも参加させていただき、
さまざまな取り組みや生き方をしている人たちと意見交換をするなど新たな出会いもありました。

 

−− これまで行ったことのない場所や、普段出会わない人たちとの交流から、
大いに刺激を受けたようですね

とても勉強になりました。

やきもの産地では職人不足が深刻化していることもあり、
雇用問題やクリエイターの受け入れなど、さまざまな課題があります。

今年はみなさんのお力をお借りしながら、産地が抱える問題へのアプローチを
いろいろと形にしていければと思っています。

 

224porcelainとしてのものづくりだけでなく
肥前吉田焼という産地全体としての生き残りを模索する辻さんの思いは年々大きくなっているようだ。

聞き手・写真・文:ハマノユリコ

 

カテゴリー:

224 journal 配信希望の方はこちら

Back Number

224ジャーナルバックナンバー一覧