224 Journal

224 JOURNAL Vol.82– 幻想的な光のアートイベント「吉田皿屋ひかりぼし」

吉田皿屋ひかりぼし

「吉田皿屋ひかりぼし」10月8日(土)・9日(日) 18:00-21:30 開催(観覧無料)

24porcelainの作り手・辻さんが、焼きもの以外で特に力を注いでいるイベント「吉田皿屋ひかりぼし」が、
2022年10月8日(土)・9日(日)に開催される。

2018年の初開催時には県内外から約1,000人が訪れ、夜を彩る幻想的な光のイベントとして話題を集めた。

肥前吉田焼窯元会館をメイン会場に、ボシと呼ばれる窯道具に淡い光を灯した約4000個の「ひかりぼし」は、
見るものの目を奪うインスタレーションだ。

2019年の2回目開催以降、新型コロナウイルスの影響もあり開催が見送られたが、2022年3月に待望の3回目を開催。
あいにくの雨に見舞われ、1日目のみで中断を余儀なくされたこともあり、リベンジともいえる10月開催におのずと力が入る。

吉田皿屋ひかりぼし

吉田皿屋ひかりぼし

昭和30年代まで使われていた貴重な石炭窯の内部を、ひかりぼしで演出

「肥前吉田焼はまだまだ知られていないので、どうやって認知してもらうかを常に意識しています。
焼きものの産地はどこも陶器まつりを行うことが多いのですが、差別化するためにも
アートイベントとして “吉田皿屋ひかりぼし” を打ち出せるようにしたいと思いました」
実行委員長として、このイベントにかける想いを語る辻さん。

「非日常をいかに演出するか」がテーマだ。

3月に初開催した「吉田皿屋芸術祭」もその試みのひとつ。

「佐賀県内のアーティストと、焼きもの産地ならではのアートフェスのようなイベントができないか、ずっと考えていました」

もちろん10月のひかりぼし期間にも同時開催を予定している。
国内外で活躍するアーティストの作品群を道しるべに、吉田皿屋の夜散歩がさらにパワーアップすることだろう。

各窯元のライトアップ営業やナイトマーケット、恒例となったフレンチシェフ・小岸明寛さんが振る舞う限定メニューも楽しみだ。

普段は開放していない昭和30年代まで使われていた石炭窯の内部を、ひかりぼしの演出でご覧いただけるのも貴重な体験だ。

西九州新幹線が開業し、待望の「嬉野温泉駅」が誕生したこともあり、吉田にも足を運びやすくなった10月。
近くの方はもちろん、少し遠くの方にもぜひご注目いただきたいイベントだ。

最新情報は、吉田皿屋ひかりぼし公式Facebookでご確認を。
https://www.facebook.com/hikaribosi

写真:水崎浩志
文:ハマノユリコ

 

カテゴリー:

224 journal 配信希望の方はこちら

Back Number

224ジャーナルバックナンバー一覧