224 Journal

224 JOURNAL Vol.80– 224porcelain 10周年記念!佐賀県立美術館で展覧会開催

 

2022年夏、224porcelainは記念すべき10周年を迎えるにあたり、佐賀県立美術館で開催する展覧会の準備を進めています。

8月16日からの会期を目前に控えた224porcelain代表の辻諭さんに、意気込みと現在の進捗を伺いました。

展覧会直前インタビュー、どうぞお楽しみください。

−− 今年の初め頃、「10周年の記念になるようなイベントをやりたい」と話していましたよね。
あれから半年があっという間に過ぎ、いよいよ会期まで1ヶ月を切りました。
会場は、佐賀県立美術館ということですが、どんな展覧会になりそうですか?

佐賀県立美術館は、佐賀県嬉野市で生まれ育ち、仕事をしている自分にとって、非常に馴染みのある場所です。

224porcelainの10年の歩みを見てもらうならここだ!と会場を決め、今、急ピッチで準備を進めています。

磁器は、同じ土・同じ焼き方でも、美術工芸、民藝・クラフト、プロダクトと表現の幅がとても広く自由度の高いマテリアルなので、
もっと素材と向き合って、もっと自由なものづくりがしたいと思いながら、これまでさまざまな活動に取り組んできました。

会場では、224porcelain がこの10年で培ったものづくりの成果や背景を「現在」「過去」「未来」の3部構成でご紹介する予定です。

−− 展覧会名は「decade」ということで、この10年間を振り返ると、どんな思いが巡りますか?

さまざまなことにチャレンジし、成長できた充実の10年でした。

年々忙しくなり、スタッフも増え、設備もどんどん増えるなど、会社の規模は大きく、制作の幅も広がりました。

茶師や料理人、デザイナーとのコラボや、有名企業のOEMなど、さまざまな依頼があり、
それらの経験が224porcelainの実力の底上げに繋がっていると思います。

−− 32歳で224porcelainを立ち上げた辻さんも40代となりました。
これからの10年間はどのように過ごしたいですか?

これからの10年は、感覚・技術・コネクションなど、さらに脂が乗ってくる時期だと思うので、
仕事や地域貢献に関しては今まで以上に貪欲に取り組んでいきたいです。

−− 展覧会では、得意とするデジタルデザインを駆使した新たな挑戦など
陶磁器の可能性を広げる取り組みについても紹介されるようですね。
どんな方に見に来ていただきたいですか?

佐賀県在住の方、近隣の県の方、焼きものに興味がある方、デザインや伝統工芸に興味がある方、
学生も含め、沢山の方に見てほしいです。
そして、224porcelainや肥前吉田焼を知ってもらい、ファンになってもらいたいです。

−− 

相変わらず忙しい日々を過ごす辻さんは、
「心に余裕を持って、趣味も楽しみつつ、オンとオフの切り替えが上手い大人になりたい」と目標を掲げていましたが、
打ち合わせの席では「開催当日まで、展示する品が焼き上がらないかも!」なんて爆弾発言で、関係スタッフをヒヤヒヤさせます。

余裕をもった大人になる日は、もう少し先のようです(笑)。

 

聞き手・文:ハマノユリコ


decade -224porcelain 10年の歩み-

会期:2022年8月16日(火)-28日(日) ※月曜休館
会場:佐賀県立美術館 2号展示室 (佐賀市城内1-15-23)
https://saga-museum.jp/museum/


 

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