インテリアライフスタイル展への出展は実に5年ぶりとなる224porcelain。
2月のギフト・ショーに続き、今回も視察の合間に打ち合わせができればと初日に会場を訪れた筆者(ハマノ)だが、
途切れることなく来場者が集まってくる224のブースで、話しかけることも憚られ、時間を持て余し気味・・・。
そこで方針を転換し、スタッフの接客やお客様の様子を観察することにした。
今回は、クラウドファンディングを終えたばかりの新作「茶筒」や、224porcelainの近作、
肥前吉田焼の新ブランド「精成舎」のうつわ「uzra うづら」を携えての出展だ。
その中でまず人目を引いているのは、224らしいユニークな形状。
なんだろう?と不思議そうにブースに近づき、やきものだとわかると、
「どこの器ですか?」
「佐賀です!肥前吉田焼という産地があって・・・」というやりとりもしばしば。
224porcelainの名が知られていることは、まずない、というのが現状だ(苦笑)。
でも直近でクラウドファンディングをしていた茶筒のプロジェクトを紹介し、
「800%超えの応援をいただいた茶筒なんです!」と信頼をいただき、
他の商品にも興味をもってもらえるという良い流れができていたようだ。
精成舎の「uzra うづら」については、
「薄いですね」「きれいに重なるんですね」と反応は上々!
新しく開発した特別な土で、通常の土(天草陶石)よりも1.5倍の強度があり、
薄くても割れにくいことをスタッフが説明すると、さらに好感触。
食洗機、電子レンジ可という実用性も、来場されたバイヤーさんたちに響いているようだった。
2月のギフト・ショーで発表したプロトタイプからさらに改良を重ね、
今回は商品化が決定した仕様での案内なので、多くの引き合いがあることを切に願うばかり。
会期中に具体的な商談もあったようなので、今後の展開を楽しみにしたい。
最後に、接客の応援にきていた224の辻陽子さんにお話を聞くことができた。
「今回、器はうづらシリーズを見せているので、224のほうは、フレグランスフルーツやshirakabaなどのアロマディフューザー、
Cloud nine、よんごひんごなど形状がユニークなものを展示して、多様なものづくりができることを見ていただけるように心がけました。
そのせいか、レストランや業務用のお取引だけでなく、インテリアショップ系のバイヤーの方にも興味を持ってもらえたようです」
コロナ期を挟み、久しぶりに出展したインテリアライフスタイル展。
224porcelainの商品は、新鮮な印象で来場者の心を掴んでいたのではないだろうか。
例のごとく、これまで開発に関わってきたクリエイターの方々や関係者の皆さんも来場されていたので、
また新たなプロジェクトに発展するのかも?
引き続き224ジャーナルでお伝えしてまいります!
文:ハマノユリコ