224 Journal

224 JOURNAL Vol.79– 香りを楽しむプロダクト「Yohaku」

型から外したアロマストーン「菊炭 Kikusumi」

“香りが人にもたらす癒し、余白” をテーマにものづくりをする「Yohaku」は、
400年以上にわたり、伝統の薫香技術を受け継ぎ、香りの文化を守り続けてきた日本香堂が
日本の天然香料に注目して創香する、新しいフレグランスブランドだ。

クリエイティブディレクションを手がけるのは、住空間、プロダクト、食など生活にまつわる分野を横断し活動する中原慎一郎氏(ランドスケーププロダクツ ファウンダー)。

この「Yohaku」プロジェクトに、アロマストーンやアロマドームなど、香りを楽しむためのプロダクト制作で参加しているのが、224porcelainだ。

日本香堂とはこれまでも、和菓子のようなフレグランス「香菓(かぐのみ)」や、「KITOWA」のディフューザーやインセンスプレート、毎年の「干支香皿」などで取り組みを続けてきた。

2021年10月に「Yohaku」のプロダクト第一弾として発表したアロマストーンは、木炭と卵、この自然由来の形状を、磁器で模したデザインだ。
どちらも、オイルやミストで香りを塗布して楽しむことができる。

卵つとパッケージのアロマストーン「Egg」

「菊炭 Kikusumi」は、室町時代から茶の湯の炭として愛用された木炭で、燃えた後も形が崩れず真っ白な灰が残る。
切り口が菊のように見えることから「菊炭」と呼ばれ、均一に割れ目が入るのが理想的なんだそう。その美しい形状と白さを磁器で表現することが求められたプロダクトだ。

もう一種類のデザイン「Egg」は、まさに卵そのもので、本物と見間違うほど。
「卵つと」という、卵が割れないよう美しく藁で編む伝統的な手法で包んだパッケージは、日本的な懐かしさがあり、インテリアにもおすすめだ。
日本の包む文化に関心を寄せる中原慎一郎氏によるディレクションで、昔からあるものと今の技術や職人をつなぎ再編集する試みがなされている。

3つのパーツで構成された「アロマドーム」素焼き

そして、今年2月に発表された第二弾がアロマドームだ。
フレグランスディフューザー、アロマオイルバーナー、ポットウォーマーの3Way仕様。

中原慎一郎氏が何度も吉田に通い、224porcelainの辻さんとともに試行錯誤して誕生したシリーズで、3Wayの役割を成り立たせる工夫が随所に施されている。
アロマドームの商品詳細はプロジェクトページで紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。
ヒノキ、クスノキなどの和木やユズ、和ハッカなどハーブ由来の100%天然精油を原料にした「Yohaku」の自然な香りで癒しの時間を楽しんでみては?

Yohakuの香りに興味がある方は、嬉野にある224ショップからも程近い嬉野温泉宿・和多屋別荘に「Yohaku Lab 創香室」がオープンしたので、立ち寄ってみるのもおすすめ。

【Yohaku 商品のご案内】
Yohaku – Porcelain aroma stone
Yohaku – Aroma dome

文:ハマノユリコ

協力:Yohaku

 

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