224 Journal

224 JOURNAL Vol.95 – 岡晋吾さん監修「2245」から伝わる想い

2245 岡晋吾

今回の224ジャーナルでは、嬉野にある直営店224ショップに行ったときに見つけた、懐かしい商品を紹介しよう。

2019年に陶芸家・岡晋吾さん監修のもと制作したシリーズで、224porcelain〈224〉と、岡晋吾さんの名前・しんご〈45〉の語呂合わせで
「2245(ニーニーヨンゴー」と名付けた商品群だ。

伊勢丹新宿本店の企画展示のために開発した商品だったので、すでに販売終了しているのかと思っていたが、こんなところで出会えるとは!

当時、伊勢丹で実際の展示を見たとき、それまでの224porcelainの商品群とは異なる風合いの仕上がりに、
岡晋吾さん監修ゆえというのはもちろんあるが、こういうものづくりもできるのだなと、窯元としての懐の深さを感じたのを思い出す。

岡晋吾さんといえば、その味わい深い作品に全国からのファンも多い陶芸家だ。

岡さんが好む「白瓷(ハクジ)」は、いわゆる磁器の「白磁(ハクジ)」とは異なり、肌に馴染む暖かさやその不完全さが魅力となっている。
そのため今回の2245の商品でも、特別に調合した釉薬を用いることで「白瓷(ハクジ)」の風合いを表現した。

伝統的なエッセンスを残しながらも格式ばらず、自由な表現を追求する岡さんのものづくりは、
224porcelainの作り手・辻さんが常に口にしている「自由なものづくり」への想いにも通じるところがあるのだろう。

辻さんが近年唐津に出向くようになったのも、そんな影響があったからかもしれない。

「2245の商品は、あのときのデッドストック?」とショップスタッフに尋ねたところ、
商品ブランドとして、今も制作しているとのこと。

224ショップに行く機会があったら、ぜひ実物をみてほしい。

当時のプロジェクト詳細はこちら
岡晋吾 監修「2245」
https://www.224porcelain.com/projects/2245/

 

写真・文:ハマノユリコ

 

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