国際的なデザインの祭典「Milano salone(ミラノサローネ)」でにぎわうイタリアで、
224porcelainの辻さんと会った。
ステーキにピザ、ジェラートと、お目当ての食を楽しみ、久しぶりにリラックスした様子の辻さん。
しかし、観光にきているわけではない。224porcelainのミラノ進出だ!
「今、面白いの作ってるんですよ。見ます?」
そういって製作途中の画像を見せてくれたのが、
パリで1月に開催された「Maison & Objet(メゾンエオブジェ)」から戻ってすぐくらいだったろうか。
それから約2ヶ月という短期間で13アイテムもの作品を仕上げ、4月のミラノでの発表になんとか間に合わせたのだから驚きだ。
日本とイタリアの伝統技術を継承する工房とデザイナーを繋ぐ活動をしている
新ブランド「Hands on Design(ハンズオンデザイン)」のための新作で、
今回224porcelainはARTISANSとして参加し、2組のデザイナーと13アイテムの商品を発表した。
これまでの224porcelainとはまたテイストが異なるティーセットだ。
ミラノ市内にあるHands on Designのショールームで行われたレセプションには、
テレビの取材も入り、デザイナーや職人らで大にぎわいだった。
海外への出展はMaison & Objetでの経験があるが、海外デザイナーのデザインを形にするのは初めてという辻さん。
日本とはサイズ感やスタイルが異なり、勉強になることも多かったという。しかし、
「このプロジェクトは、デザイン画を見て、自分で作りたいと思うものを選んで参加しているので、
そんなに困ることはなかったです。アイテム数が多かったこと以外は(苦笑)」。
日本では6月のインテリアライフスタイル展(東京)でお披露目し、224porcelainの商品として販売をスタートする。
文:ハマノユリコ
協力:Hands on Design
http://www.handsondesign.it/