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224 JOURNAL Vol.40 – 歪みのデザイン「yongo-hingo よんごひんご」

よんごひんご

「よんごひんご」

まっすぐでない、曲がっている、歪んでいる様。

佐賀や鹿児島、長崎など九州地方で使われる方言だ。

ときどき佐賀弁を由来とする商品名をつけるのは、
佐賀出身の224porcelain作家、辻諭さん。

マグカップの「hogetoram ホゲトラン」も、佐賀弁を由来とする商品のひとつだ。

今回紹介する「yongo-hingo よんごひんご」は、
2016年初開催された嬉野茶時プロジェクトの嬉野晩餐会のためにオリジナル制作したもの。
2017年に224porcelainのラインナップとして商品化された。

直径が8.5cmある少し大ぶりのカップには、マグカップのような取手がない。

生地が柔らかい状態で切り目を入れて変形させ、凹凸をつけることで、
指がひっかかりやすく持ちやすいようにデザインされている。

このデザインの歪みが「よんごひんご」の由来となった。

取手がないことで、コーヒーや紅茶など温かい飲み物を入れたとき、熱いのでは?と心配になるが、
二重構造のおかげで表面は熱くなりにくく、中身は保温効果で温かいまま。

シンプルながらも、少しひねりを加えたデザインが好評だ。

文:ハマノユリコ

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