今号を書いているのが、2020年、新春。
2016年1月からスタートした224ジャーナルは、今年で5年目に突入した。
どんな人が作っているのか。
どんなところで作っているのか。
どんな想いで作っているのか。
224porcelainの魅力を多くの人に伝えるべく始めた連載だが、
その使命を全うできているだろうかと書くたびに自問自答する。
そして、Vol.50を迎える記念すべき今回もまた、何を書こうか悩んでいる。
なんだ、毎回悩んでいるということか(笑)。
伝え手である私ハマノは、連載当初は佐賀近郊に移住していたが
現在は東京に戻り活動をしているため、
打ち合わせは、展示会やイベントのときに顔を合わせる年数回のみ。
多くはメールでのやりとりで進めることになるのだが、
作り手の辻諭さんは常に多忙。
情報を引き出すことが難しいのが目下の悩みだ。
さながら追っかけのごとく、ソーシャルネットワークを駆使し、
ネタを探しては真相を問い合わせるスタイルで、今に至る。
辻さんに限らず、さまざまな作り手の方とお話しすると、
「伝えることが大切だとはわかっているのだけど・・・」というお悩みを聞くことがある。
どう伝えていくか、どう発信するのかを自分で考え実行すること、
プロジェクトの記録をとってまとめておくことなど、
忙しい作り手の皆さんにとって時間的にも厳しいし、苦手な場合もあるだろう。
作り手の多くが抱えるジレンマのひとつかもしれない。
作り手の方は、まずは良いものをつくることがお仕事。
そこに集中できるように、負担をかけずに適切な情報を引き出せればと奮闘する日々だ。
どんどんチャレンジを続ける辻さんに刺激をうけながら
224porcelainの魅力をいろいろな側面から伝えることができれば、と願う。
文:ハマノユリコ