
224porcelainの歩みや世界観を伝えるツールとして大切に作り続けている商品カタログ。
ブランドの立ち上げ当初(2012年)は20シリーズほどだった商品ラインナップも
今では40シリーズを超え、カタログのボリュームも倍の厚みに!
どんどん商品開発を進める224では、カタログ掲載は増えれど、減らすことはほとんどないという運用だったが、
実は2025年のカタログから姿を消した商品が3つある。
家のかたちをした小さなお鍋「House on hot food」と
コーヒーの自家焙煎が楽しめるハンドロースター「PRIVATE ROASTER」
細かい石を混ぜることによりざらりとしたテクスチャーを表現した「ふぶき」だ。
私たちの生活をとりまく様々なものが値上がりする今、やきもの業界も避けて通れるはずもなく
製造単価が上がり、今後値上げに踏み切らざるを得ないものも出てくるだろう。
資源の不足や、職人不足などにより、ものが作れない、単価が見合わないという現状もある。
カタログから外した理由はさまざまだが、「House on hot food」や「ふぶき」は、立ち上げ当初からラインナップを飾ってきた人気商品だし、
「PRIVATE ROASTER」は、肥前吉田焼産地で初めて開催されたデザインコンペティションでグランプリを受賞した作品を商品化したもので、
筆者も関わっていたプロジェクトだけに名残惜しい。
「廃番ですか?」と尋ねると
「一時販売休止としておいてください」と224代表の辻諭さん。
いずれも現在庫限りで、オンラインショップではすでに売り切れてしまったものもあるのだが、
状況が整えばいずれ復活させたいという辻さんの思いがにじむ。
「新作カタログの中には、224porcelainの今が詰まっている」
かつて2019年の224ジャーナルvol.45で評したように、今も変わらず思いの詰まったカタログは、各種展示会などで入手できる。
近々だと、2025年6月18日から20日まで東京ビッグサイトで開催される
interior lifestyle tokyoに出展予定があるので会場でお声がけいただければと思う。
ちなみに新ブランド「精成舎」の商品は、別カタログが完成しているのでそちらもお見逃しなく。
分厚くなったカタログで、10数年におよぶ224porcelainの歩みを感じて欲しい。
写真・文:ハマノユリコ
interior lifestyle tokyo のご案内
会期:2025年6月18日(水)-20日(金)
時間:10:00 – 18:00 (最終日は 16:30まで)
会場:東京ビッグサイト
224のブースでは、精成舎ブランドの商品「うづら」「Roca」「GLAD」を展示予定です。