2019年の新作として224porcelainより発表した富田一彦さんデザインの「MORODE モローデ」。
ティーポットやカップ&ソーサー、マグ、ボウルなど9つものアイテムからなるシリーズで、
専用のナイフやフォーク、スプーンなどを含めると13アイテムのテーブルセットだ。
このシリーズに見覚えのある方もいるかもしれない。
1998年、イタリアのブランド「COVO」にて富田さん自身がデザインし、各種アワードを受賞した名品だ。
発表より約20年が経ち、継続的な生産が厳しくなる中、富田さんが復刻を持ちかけたのが224porcelainだった。
ユニークな形状のポットは、蓋の部分が馬の鞍、注ぎ口がゾウの鼻をイメージしているそう。
鳥のようにも見えるシュガーポットは、スプーンも一緒にしまえるよう配慮されている。
2種類のカップと、プレートにもなるソーサーは、中央のくぼみにぴたりとハマる感触が心地よい。
さらに、小さくて丸いカトラリーレストは、なぜ凸型? どうやって使うの?と思いきや、
専用のカトラリーがハマるデザインになっている。
随所に溢れ出るユーモアのあるデザインと機能性はそのままに、
日本市場向けにリサイズするなど一部デザインを見直した、新生MORODEの誕生だ。
*現在、量産に向け準備中
文:ハマノユリコ