224 Journal

224 JOURNAL Vol.8 – 小さな磁器産地、吉田から発信する新たな挑戦 –

 

嬉野にある224porcelain直営店「224 shop/saryo」の店先で、風鈴のきれいな音色が響く。
風に吹かれてチリンチリン、通りすがりの人が手を伸ばしてチリンチリン。
暑い夏でも涼やかな気持ちにさせてくれる癒しのアイテムだ。

実はこの風鈴も224porcelainの商品のひとつ、その名も「neiro(ねいろ)」。
「磁器イコール食器というイメージが強いので、いろいろな可能性があることを知ってほしくて」と、
さまざまな商品開発を試みる辻さん。

先日、そんな辻さんも支援するプロジェクト「肥前吉田焼デザインコンペティション」がスタートした。

テーブルウエアに限らず、インテリアや雑貨、新たなジャンルの提案など、
自由な発想で磁器の可能性に向き合うクリエイティブな作品を募集している。
入選作品は、吉田焼の窯元や職人たちのアドバイスを受けながら、商品化を目指すプロジェクトとして進行するという。

佐賀県の有田焼、伊万里焼、長崎県の波佐見焼など磁器産業が盛んな肥前地区にありながら、
ほとんどその名を知られることのない小さな磁器産地、吉田から発信する新たな挑戦に、ぜひ注目してほしい。

「肥前吉田焼デザインコンペティション」詳細はこちら

 

2016年8月26日(金)には吉田焼の産地と窯元の工房を巡る見学会を実施する。
コンペに関係なくどなたでも参加できるので、やきものに興味のある方はぜひ足を運んでみては。(事前申込制:締切8月19日)
当日は、224porcelainでおなじみのデザイナー、馬渕晃さん、五島史士さんを迎え、
トークイベントも開催予定。どうぞお楽しみに。

「肥前吉田焼 産地見学会 2016」詳細はこちら

 

文:ハマノユリコ

 

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