224 Journal

224 JOURNAL Vol.54 – 何がでるかわからない、ガチャガチャのワクワク

 

ガチャガチャ、ガチャ、ガチャポン

何がでるのか開けてみるまでわからないワクワク感が魅力のカプセルトイは、
見かけるとついついコインを入れてしまうという人も多いのでは?

焼きもの業界でもガチャの仕組みをつかった取り組みは注目されており、イベントなどで使われることもあるが、
この度、肥前吉田焼もガチャデビューした。

224porcelainの代表・辻さんが発起人となり、肥前吉田焼の窯元が協力してできた
嬉野ご当地もののガチャガチャだ。

公式の図案は、嬉野を代表するお茶や温泉をイメージさせるものを中心に、
水玉の茶器や、豊玉姫神社のなまず様など。
8パターンの共通型を使い、色違いや図柄違いを合わせて全31種類のマグネットや箸置きが入っている。

肥前吉田焼窯元会館のほか、各窯元の入り口、観光バスの待合やホテル・旅館に設置されるなど、
地域全体でバックアップしているガチャプロジェクトだが、
あいにくのコロナ禍で、観光客の見込めない時期に重なり、順調なスタートとはいえないのが残念だ。

先の見えない不安な状況が続くが、それぞれが工夫をこらし、今できることを考えている。

各窯元に設置されたガチャには、独自の「あたり」ガチャが入っていることも!

先行してガチャの試験販売をしていた224porcelainでは、「ぞう」「魚」「鳥」など動物モノなどを入れていたそう。

定番全柄コンプリート!もコレクション心をくすぐるが、
定番外に仕込まれた「あたり」を探すのも楽しみのひとつとなりそうだ。

自由きままな肥前吉田焼らしい柔軟な取り組みが面白い。

早くたくさんの方にガチャを楽しんでいただける日がくるよう祈るばかりだ。

文:ハマノユリコ

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