224 Journal

224 JOURNAL Vol.26 – 非日常へ誘う、食前茶の器に求められるカタチ

 

2017年夏、224porcelainのアトリエを訪れたとき、ちょうど制作の真っ最中だったのが、このゴールドの器たち。

嬉野を代表するイベントとして急成長中の「嬉野茶時」で、肥前吉田焼の作り手として協力をしている辻さんだが、
2017年のうれしの晩夏・嬉野晩餐会では、食前茶を提供する際に使う器をオリジナル制作した。

「食前酒の器は、最初のインパクトが大事。
人を惹きつけないといけないといけないんです。
非日常を感じさせて、これから始まる晩餐会の期待を高めます」

おもむろに、いつになく真面目な解説を始めた辻さん。

お茶で始まりお茶で終わるイベントなので、今回は食前酒ではなく食前茶用ではあるが、
カタチに込める思いは同じだろう。

晩餐会では、この見た目にも華やかなゴールドの徳利に、檸檬紅茶を入れて提供された。

不均衡なフォルムが、人ぞれぞれに注ぎ口、飲み口を誘導する。

「どこに口をつけようか迷うでしょ?」

確かに。

美しさの中にも茶目っ気を潜ませた辻さんらしさを今回も感じることができた。

写真・文:ハマノユリコ

 


嬉野茶時 × ANAインターコンチネンタルホテル東京 コラボイベント開催

「嬉野茶時」が東京進出!2018年2月16日(金)~18日(日)、ANAインターコンチネンタルホテル東京にてコラボイベントが開催されます。
2016年の「嬉野茶時」初開催時に224porcelainがオリジナル制作した、氷出しの茶器による嬉野茶の提供もございます。
茶葉生産者によるティーセレモニーも必見です。

詳細は「嬉野茶時」公式サイトでご確認ください。


 

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