224 Journal

224 JOURNAL Vol.110 – 副産物を商品化「uzraコースター」

嬉野の224ショップで見かけた気になるアイテム。
今回は、通常は使い捨てられる運命の「ハマ」を商品化したuzraコースターをご紹介します。
(写真・文:ハマノユリコ)

「uzra うづら」シリーズのマグカップにぴったり沿うような小さな変形プレート。

224ショップに置いてあるのを見かけて、uzraと素材は同じだけど、商品ラインナップには入っていないし、
いったい何だろう?と気になっていた。

「それ、ハマなんです」

はて?よく見かける円盤のような形のハマとはだいぶ違うようだが・・・。

百聞は一見に如かずということで、uzraの生地を生成している第3スタジオで製造の様子を見せてもらうことにした。

焼きものを作る工程で欠かせない窯道具のひとつである「ハマ」。

224ジャーナルの初期の記事(Vol.12 – やきものづくりを支える「ハマ」って何?)でも紹介したことがあるが、
磁器は焼成すると焼き締まる特性があるため、収縮率の異なる板にひっぱられて変形しないよう、
器と同じ収縮率の陶土を用いた使い捨てのハマを下に敷いて焼成する。

今回紹介するのは、新素材「晟土」(せいど)による uzra シリーズのマグカップを焼成するとき実際に使っている「ハマ」で、
カップの飲み口から取手の上部まで平らな面が続く、一体成型のマグの形状がゆえ、
ハマも一般的な円盤状では用をなさず、専用のハマが必要だったということらしい。

繰り返し使うことのできない共ハマは、通常は使い捨てられる運命だが、それはあまりにも忍びない。
そこでハマの役割を果たしつつマグカップと一緒に焼成し、磨きなどの一手間を加えて商品化したのがこのuzuraコースターというわけだ。

そう思うとなんとも愛おしい形ではないか!

plumpなど別シリーズのカップとも相性が良く、チョコレートや和菓子などスイーツをのせる小さなプレートとしても使えそう。

商品カタログには掲載されていないが、Mug S/Lに合わせコースターも2サイズ。

マグカップを作った数だけ副産物としてuzraコースターも誕生しているので
気になった方は、ぜひ嬉野の224ショップまでお問い合わせを。

 

 

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