224 Journal

224 JOURNAL Vol.67 – 「224shop」を支える想い

嬉野温泉の商店街に、224porcelainの直営店「224shop」がオープンして約6年がたつ。

温泉旅行を楽しむお客様の観光スポットとしてはもちろん、肥前吉田焼の知名度が上がるにつれ、
224porcelain」の窯元のお店として、わざわざ目指してご来店くださるお客様も増えてきたという。

このご時世なので、最近の観光客は少なめだが、
「地元の方がギフトを選びに来てくださることも多いのですよ」と話すのは、辻 陽子さん。
224porcelain代表・辻 諭さんの奥様だ。

「陽子さんが店頭に立った日は、売上が違うんです」(諭さん・談)

諭さんを陰ながら支え、224shopの運営もサポートする陽子さんに、
接客の際に心がけていることを伺うと

「話しかけすぎず、適度な距離感でしょうか。
実際に何かを手に取られたときには、商品の特徴やストーリーを簡単にお伝えしています。
お客様がご自宅で使われるときのイメージがしやすいように、その商品の盛り付け例の写真を見せたり、
『自宅では○○に使っています』とお話することもあります」

224saryoでカフェを担当していたこともあるお料理上手な陽子さん。
ご自宅でも224porcelainの器を使い慣れているので、説得力が増すことだろう。

さらに
「器は、割れるものなので、お気に入りが割れてしまっても買い直せるように。
自分たちが長く作り続けることで、長く使い続けていただける器を」と224porcelainへの思いを語る。

「例えば、1人暮らしをきっかけにお買い求めいただいたnashijiのマグ。
数年後、結婚などパートナーさんとの暮らしが始まるときに、
色違いでマグを揃えたり、プレートを追加したり。
そのまた数年後、少し成長したお子さんが食器を使うようになるタイミングで数を増やしたり。
そんな風に長く愛され、お使いいただける商品を提供できたら嬉しいですね」

作り手である夫・諭さんの傍で、商品のアイデアが浮かんだ瞬間から、224のものづくりを見聞きしている陽子さんは、
「話そうと思えばいくらでもエピソードをお伝えできますよ!」と笑顔をみせる。
商品を手に取りながら、そんな裏話を聞けるのも、224shopならではの楽しみ方だ。

最後に、ちょっと気恥ずかしい質問かなと思いつつも、諭さんについてコメントを求めると、
「目標に向かってチャレンジし、着実に達成していく姿を尊敬しています。
これからも、諭さんの思い描く224の将来に近づくように、陰ながら応援していくつもりです。
スタッフも増え、自分だけの身体ではないので、頑張りすぎて倒れないように。無理しないでね」
と、信頼するパートナーへの愛らしい言葉が返ってきた。

文:ハマノユリコ

[ 224shop 営業時間 ]
月~金 10:0012:00 13:0016:00
土日祝 10:0018:00
年末年始やお盆休みのほか、臨時休業あり

 

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