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224 JOURNAL Vol.61 – コロナ禍での2020年とこれから

 

2021年最初の224ジャーナルです。
2020年はコロナの影響もあり、いつもとは違う行動が求められた一年だったのではないでしょうか?
そこで今回は、224porcelainの作り手・辻 諭さんに、昨年を振り返りお話を伺いました。

以下、インタビュー形式でどうぞ!

 

−− 2020年は辻さんにとってどんな一年でしたか?

コロナ禍で注文がなくなるんじゃないかと不安もありましたが、ありがたいことに想定よりも仕事が減らずにすみました。
これも日頃の取引先のお客様のおかげと感謝しています。

予定していた展示会が中止になってしまったり、イレギュラーなことも多い年でしたが、
直近では、昨年11月に佐賀のジョーナイスクエア、12月に恵比寿のハーベストで、新ブランド「モノヲト」の発表を行うことができました。
予約制、少人数での発表会となりましたが、私としては丁寧に商品を説明できてとても良かったと思います。

ミラノサローネでお披露目予定だった新作のアロマディフューザー「kisetsu」「shirakaba」も
ミラノのHands on Design(ハンズオンデザイン)さんのお店ですでに販売を開始しています。

 

−− 2020年10月には、オンラインストアもリニューアルしましたよね。
224porcelainのブランド立ち上げと同時にスタートして以来、実に8年ぶりのリニューアルとなりましたが、きっかけは?

毎年商品が増え続け、オンラインストアでの収まりが悪くなっていましたし、スマートフォン対応もできていませんでした。
使いづらくなってきているとわかってはいても、バタバタしていてなかなか取り掛かれずにいたのですが、
コロナ禍をきっかけに販路の多様化を意識し、オンラインストアも強化しなければと腹を決めたという感じです。
リニューアルは、古くからの友人で信頼できるスチームシップ代表の藤山雷太くんに仕事としてお願いしました。

 

−− リニューアル記念としてインスタグラムでのプレゼントキャンペーンも行いましたが、手応えはいかがですか?

たくさんの方にご応募いただき、224porcelainを知っていただくきっかけになったと思います。
フォロワーも増えてきたので、引き続き224porcelainのファンになってもらえるような仕掛けをしていけたらと思います。

 

−− withコロナの生活で、不安な状況下ではありますが、今後やっていきたいこと、仕掛けていることなどがあれば教えてください

まずは自分のスキルアップの時間を大切にしたいと思っています。

元々3Dデータを作ることはできたので、今まではNC切削機による石膏型の切削をおこなっていましたが、
新たにFDM方式の3Dプリンターを購入しました。
また、レンダリングのソフトを購入し、CGの技術も格段にアップしましたよ。

吉田の陶石を探したり吉田焼の文献を探ることも、ライフワークとして少しずつ続けていきたいと思います。
224JOURNAL Vol.57 – 肥前吉田焼のアイデンティティ 参照)

肥前吉田焼400年の歴史の中で、産地の危機は何度もあり、それをどのように乗り越えてきたのか、
先人の陶工たちへ想いを馳せながら前進していきたいと思います。

2022年秋には、嬉野で新幹線が開通しますので、そこに向けてやらないといけないこと、やりたいことが山積みです!

 

聞き手・文:ハマノユリコ

 

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