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224 JOURNAL Vol.24 – 224porcelainアトリエ訪問

224porcelainアトリエ訪問

 

「やっと自分の窯を持ったんです」との知らせを聞いて、224porcelainのアトリエを訪問した。

嬉野温泉街から車で10分くらいの山間にある吉田皿屋。
肥前吉田焼窯元会館から徒歩圏に、窯元の多くは点在している。
224porcelainのアトリエも肥前吉田焼窯元会館の目と鼻の先だ。

失礼ながら、少し前まではアトリエとは言い難い物置みたいな空間だった。
それが、久しぶりに訪れてみると、壁が取り払われ、大きなガス窯が入り、カッコいい工房になっている!

作業机の前の窓から眺める景色がなんとも心地よくオシャレだ。

まあ、心地よいのはビジュアルだけで、
取材時は真夏の暑さと窯の熱さで汗だくだったのだが(笑)。
「冬は冬でまた寒いんですよねー」と言いながらも嬉しそうな辻さん。

 

 

これまで辻与製陶所と作業場を共有しながら224porcelainのものづくりを続けてきたが、
徐々に徐々に自分好みの城を築き上げ、カスタマイズしていたようだ。
224porcelainの強みであるデジタルデザインを実現する、CNC切削機も完備し、
ものづくりの幅も大きく広がっている。

無造作に置かれた道具や製造過程の商品、職人としての佇まい、そこに流れる空気感。

ものづくりの現場は、存在そのものがすでに魅力的だが、
オリジナルの機材など辻さんらしいアイデアが詰まったこの場所はまた格別。
ここから生み出される新たなものづくりに期待は高まるばかりだ。

 

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