224 Journal

224 JOURNAL Vol.20 – 224porcelainの出発点、家のカタチの箸置き –

House for chopsticks

 

224porcelainとして、最初に開発した商品は何だったのだろう?

そんなことを考えながらふと思い返してみると、あれ? 2012年がブランドの立ち上げだったから、
もしかして今年って5周年のアニバーサリーイヤー? と辻さんに問うと、
「そうなんですよ。1月だったんでもう半年以上過ぎちゃってますけど」と答えはいたってマイペース。

日々、目の前の課題に取り組む辻さんだが、今回は初心に戻るべく、スタート当時の話を聞いてみることにした。

ーー224porcelainの初期からあるラインナップには与山窯の銘のものもありますよね。
スタート時の商品はどのように決めていかれたのですか?

「ブランドを立ち上げる何年も前から自分なりのものづくりは行っていたのですが、当時は与山窯の銘で発表していました。
与山窯のイメージを自分が壊しているのではないかという思いもあり、整理して224のラインナップに入れました」

ーーそれでは正式に224porcelainを立ち上げてから開発した最初の商品は何ですか?

「House for chopsticksです」

House for chopsticks といえば、ミニチュアの家の形をした箸置きだ。
オブジェとしても可愛らしいが、屋根、壁、床、煙突の4つのパーツに分割し、それぞれを箸置きとして使うことができる。

ーーどのような経緯でこのデザインが生まれたのでしょうか?

「創業メンバーの一人であるデザイナーの馬渕晃さんに、可愛い箸置きを作りたいと相談したところ、
家のカタチで分解できるデザイン案があがってきました。
ただ、これだけ小さなパーツを繊細な精度で仕上げるのはとても難しくて・・・。
佐賀県窯業技術センターに依頼して試作型を制作してもらうなど、さまざまな協力を得て
満足のいくクオリティで商品化することができました」

ーー同様のカタチで、屋根と床壁の2パーツに分かれるフラワーベースもありますね。

「箸置きとして使うという用途だけでなく、食卓の飾りとしての機能もあるなと思ったら、
フラワーベースにしてもかわいいんじゃないかと」

確かにどちらも、飾りにもなるし実用的にも使えるちょっとユニークな商品だ。

224porcelainの出発点となったアイテムは、224のコンセプトを象徴するものであったことを改めて実感した。

文:ハマノユリコ

▼ブランド立ち上げ初期からある人気アイテム

 

 

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